映画上映
当時のバンコクの政治的混乱から遠く離れたチェンマイの静かな村。そこに暮らす引退した農民 Lung Neaw が、近隣の友人たちを訪ね歩く。山間の暮らしに流れる静かな時間を丁寧に映し出したドキュメンタリー。都会で多くの人々が平等・機会・民主主義を求めていた瞬間、Lung Neaw の暮らす村では、自然に囲まれた環境と近隣の村人同士への思いやりが世界をつくりだしているようだ。交わされる会話、流れる時間の中に営みがある。2011年第68回ヴェネツィア国際映画祭Orizzonti(Horizons)セクションで上映された。
1961年、ブエノスアイレス(アルゼンチン)生まれのタイ人。「森の芸術祭」公式アーティスト。
旧来の展覧会形式を否定し、料理や食事、読書といった日常的な行為の共有を通した社会的交流を提示する活動で知られている。その作品は、芸術品の優位性を拒絶する環境を創出し、モノの利用価値や、単純な行為と共同体内の相互扶助を通じて人々を互いに結びつけることに焦点を当てるとともに、労働や技巧にまつわる既成概念の打破を試みる。現在はコロンビア大学芸術学部の教授を務め、アーティストや美術史家、キュレーターが参加するコレクティブ・プロジェクト「Utopia Station(ユートピア・ステーション)」の創設メンバーでもある。チェンマイ(タイ)近郊に拠点を置く環境教育プロジェクト「The Land Foundation(ザ・ランド・ファウンデーション)」の設立にも協力した。
*上映時間を修正しました
主催:合同会社わっしょいボヘミアン
助成:岡山県美作県民局「令和6年度美作国創生公募提案事業」
おかやま県民文化祭参加事業